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ファーマシーそま通信2025年夏号

2025.06.10

 ファーマシーそま通信 2025夏号

       私たちのオススメ

☆白内障は高齢者だけの病気ではありません!☆
  ―漢方薬で予防と症状改善を―

 

「白内障」は「お年寄りの目の病気」という感じがしますよね。老化現象なのでそれほど怖い病気ではありません。

でも最近は60歳代になるかならないかで、白内障の症状が現れる人が増えているようです。長時間のスマホ、タブレット、パソコン、ゲーム。目に悪いことが周りにあふれているからでしょうか。白内障も高齢者だけの症状ではなくなってきています。
 

症状としては……

・視界がぼやける ・かすみ目 ・ものが見えにくい ・まぶしい 

・ものが二重に見える   など。

手術は比較的簡単だ!と言われますが、それでも「メスを入れるのは嫌だ! なるべくやりたくない! なるべく先に延ばしたい!」と考える方も多いでしょう。

 

中医学では目は「肝」と関係があります。また「腎」の機能を高めることによって「肝」の働きが高まります。

杞菊地黄丸という漢方薬があります。「肝」と「腎」の両方を補う生薬に、目に良い枸杞子菊花という生薬を加えてあります。服用することによって目に栄養を与えて機能を高めます。

上記のような白内障の症状が現れている際に杞菊地黄丸をしばらく服用すると、症状の改善や進行を遅らせることが期待できます
 

また白内障の予防のために症状が出る前に早め早めに服用を始めることをお勧めします日頃の眼精疲労や視力の低下の防止にも効果が期待できます。ぜひお手元に置いて気長に服用してみてください。

当店では飲みやすい顆粒剤の『イスクラ双料杞菊顆粒』をお勧めしています。

その他、眼精疲労や飛蚊症に効果が期待できる『イスクラ枸杞ジュース』や、目の乾燥感や夜盲症に『八ッ目鰻キモの油』など目に良い商品もあります。

ぜひお試しください。



☆腸内細菌を良くする、よもやま話 

兒玉眞理子

 

≪腸内細菌はどこに住んでいる?≫

 腸の粘膜を覆うように粘液層(ムチン質)が広がっており、腸内細菌はそこに住んでいます。食べた乳酸菌などがすぐにそこに住みつけるわけではありません。

 

≪腸粘膜で起きてる免疫活動≫

 腸管内にIgAという抗体が分泌されるのですが、IgAは腸管内で病原菌やその毒素と結合して無毒化するだけでなく、粘膜固有層に侵入した病原体と結合して体外に排出します。また、有用な菌に対しては腸管の粘液層への定着を促進し、腸内細菌叢を制御しています。

 腸管粘膜の細胞が弱って細胞間に隙間ができる(リーキーガット)と、そこから異物が入り、内側から免疫細胞がやって来て攻撃し、炎症が起きます。ここで制御性T細胞がしっかり働いていれば炎症の行き過ぎは抑えられます。花粉症の人はこの制御が出来ていないとも考えられます。
 

≪腸内細菌に影響を及ぼすものは?≫

 

<食べ物や薬>

 〇キク科の野菜(水溶性食物繊維イヌリンが豊富で善玉菌のエサとなる)

  春菊・レタス・ゴボウ・菊芋など

 〇ユリ科の野菜(オリゴ糖が豊富で善玉菌のエサとなる)玉ねぎ・ニンニク・ニラ・アスパラガスなど

 〇芋・豆・海藻類(食物繊維が豊富)

 〇発酵食品(菌は2日くらいのサイクルで生まれ変わっているので、実は死菌の塊)

 △ヨーグルトなどの生菌類(その人との相性が問題)

 ×動物性食品(菌を乱す)

 ×食品添加物・乳化剤(缶コーヒーにも)・人工甘味料(腸内細菌を乱して糖尿病に良くない *1)

 ×不規則な食事(体内時計を狂わせる)

 ×冷たいもの(お腹を冷やす)

×よく噛まない食べ方(太る、腸に負担がかかる)

 ×抗生物質(腸内細菌が死ぬ)・PPI(胃酸を減らす薬)(腸内細菌を乱す)

<口腔内環境>

 口の中にジンジバリウス菌などの悪玉菌が増えると、歯周病の原因になるだけでなく、消化管を通って腸内に達すると腸内細菌叢が乱れる

 フソバクテリウム・ヌクレアタム菌は大腸がんとの関連性が強く、4割以上の大腸がんの中に検出される。
 

歯周病でよく噛めない状態になると食品の消化に支障を来たし、腸内細菌叢に悪影響がでる。

 

<胃酸>

 胃酸の出が悪いと、胃に入って来た口腔内の悪玉菌や食品に含まれる有害な菌を殺菌出来なくなって腸内細菌叢に悪影響を与える。

 参考:肺に居る常在菌も腸と関連しているので、肺炎やインフルエンザのリスクも高くなる。
 

<α-ディフェンシン>

 小腸のパネト細胞から分泌され、悪玉菌だけを攻撃し、人体にとって有用な菌に対しては影響しない。加齢、精神的ストレス、睡眠不足で分泌が低下する

味噌などに含まれる日本の麹菌の作用で生まれるペプチドは微量でもα-ディフェンシンの分泌を増やし、高脂肪食による腸内細菌叢の乱れを改善する。

 

*1腸内細菌バランスが乱れると腸管上皮のバリア機能が低下し、腸内細菌などが血液中に漏れ出して免疫細胞から炎症性サイトカインが放出されることで細胞がインスリンを取り込めなくなり(インスリン抵抗性)、血糖値が上昇する。(2014年順天堂大学医学部)

 

☆歯周病と胃腸の健康☆

                兒玉眞理子

≪歯周病と胃炎・胃潰瘍≫ 

 歯周病菌は、胃炎や胃潰瘍の原因となっているピロリ菌と非常に似た症状を引き起こします

≪歯周病と腸内環境≫

 意外と知られていないことですが、実は歯周病菌は胃酸では完全に死滅しないので、腸に届く可能性があります

 新潟大学大学院医歯学研究科の山崎和久教授の研究で、歯周病菌が腸内環境に及ぼす影響が明らかになりました。歯周病の代表的な原因菌であるジンジバリウス菌をマウスの口腔から投与したところ、マウスの腸内細菌叢を大きく悪化させ、全身的な炎症を引き起こすことがわかりました

 この結果により、腸内細菌と全く異なる口腔内細菌でも腸内細菌のバランスを崩してしましまい、これにより、腸のバリア機能が低下し、そこから侵入した腸内悪玉菌が血流を介して様々な臓器や組織に軽微な炎症を持続させることが歯周病と全身疾患を結びつけるメカニズムとして示されました

 

☆インフルエンザで血糖値が急上昇!!☆           

兒玉眞理子

 80歳の女性です。元々血糖値が高く、病院の薬を2種類飲んでいます。食前の血糖値は130くらい、運動すると100くらいになりますが、そうでないと、160になることもあります。たまに200も。食前は100以下になっていたいですよね。それでもヘモグロビンA1c(*1)は6台~7台くらいで何とか落ち着いていました。

 今年1月にインフルエンザにかかりました。かなり体力が落ちてしまって、しばらく食欲もなく、身体もだるく、気力もなかったそうです。

 糖尿病に関しては2か月に1回病院の血液検査をしています。1月末がその定期検査だったのですが、そのときのヘモグロビンA1cがなんと9.3だったのです。数字だけ見れば、危ない!という感じですが、病院の薬の処方は変わらず。

2月の終わりになって、本人の自覚症状として、疲れやすい、スタミナがなくなった、筋力が落ちた、体重は3㎏落ちたという訴えがありまし

食事は以前から気を付けていて、食前にアカモクを食べる、もちろん野菜から食べる、ブルーベリー、スプラウト、アボカド、柿、すだち、亜麻仁油、バナナ、自家製の豆乳(おから入り)などでスムージーを作って毎日食べている。ある日の朝食は、スムージーと女池菜、蓮のステーキ、玄米ごはん50g、糠漬けと言った具合です。

疲れやすい・スタミナがないという症状の原因の一つは血糖値が高いことにあるのではないかと思うし、そもそもその高血糖状態を続けるということが身体を傷つけてしまうので、早く下げることを考えました。高血糖は、消費量に比べて摂取カロリーオーバーか、糖をエネルギーに変える能力が低下しているかです。一応、食事は一般の人に比べたらかなり気を付けていると考えられるので、糖の処理能力アップを目指しました。ただ、次の血液検査まで2週間とちょっとしかなく、せっかくなので早く結果を出したかったのです。
 

そこで、『ワタナベオイスター』の粒を1日6粒3回、ストレスもありそうなので、『ワタナベオイスターActiveゼリー』を1日2本、『サラシアすっきり茶』を煮出してお茶代わりに飲んでもらいました。

『ワタナベオイスター』に含まれるミネラルは糖をエネルギーに変換してくれます。また、サラシアの根は腸からの糖の吸収を抑制します。

さて、3月末の結果は…ヘモグロビンA1cが8.0に! まだまだ高すぎますが、そんなに急に下がることはめったにないと、医者に褒められたそうです。そして何より、元気が出てきて動けるようになったとのことです。身体を動かせることも大きく作用していると思われます。

た。何か元気になるものはないか?

今は、『オイスターActiveゼリー』が飲みやすくて合ってるとのことで、続けています。『サラシアすっきり茶』も継続中。食事量が多いと思ったときはバイオリンク』(クロレラ)を一緒に摂っているそうです。気力も戻り、次の血液検査が楽しみです!!

*1 血液中のヘモグロビンに結合したブドウ糖の割合をパーセント(%)で表したもので、過去1~2ヶ月間の平均的な血糖値を反映する検査値、5台までが正常