お客様の声
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夜間頻尿
2023.06.18
~夜間頻尿!!~
一般的に正常な排尿回数は1日5~7回です。排尿回数が1日8回以上の場合は「頻尿」、就寝中の排尿回数が1回以上の場合は「夜間頻尿」と判断することができます。夜間頻尿は加齢とともに頻度が高くなり、80歳以上では、ほぼ100%の割合で起こっています。
夜間頻尿の原因は、
1.尿の生成量の増加
2.膀胱容量の低下
3.睡眠障害
に大きく分けられます。原因によって対処方法が異なるため、夜間頻尿の原因をまずはっきりさせることが重要です。
≪1.尿の生成量の増加について≫
質問1.足の浮腫がありますか?
足、特にふくらはぎは昼間に血液がたまりやすく、むくみがちになります。その状態で夜寝るときに横になると、たまった血液が上半身に戻り始めます。そうすると心臓は、「血液量が増えた」と感知し、結果的に利尿作用を促して夜間頻尿を引き起こします。足の浮腫の原因は様々ですが、腎、脾、肺を補う漢方薬を使います。
質問2.夜にビールを飲みますか?
ビールには、アルコールが脳の抗利尿ホルモンの分泌を抑える、カリウムが新陳代謝を活発にする、水分が多量に含まれているという、3つの相乗効果で、利尿作用があります。ビールなどの飲酒を控え、アルコールの代謝を良くしましょう。
質問3.日中の尿量の減少と夜間頻尿の増加がありますか?
高齢になると筋力が低下し、腹腔内の脂肪も減り、腎下垂の確率が高くなります。日中に起き上ったり、座ったり、立ったりすると、腎臓は下垂して腎血流量が低下し、尿量も減ります。夜、横になると、腎臓が元の位置に戻ります。血流が回復すると、腎臓にたくさんの水分が流れて、多くの尿が作られます。漢方薬は、老化に対応して、腎、脾を補います。
質問4.夜間のみ尿量が増加しますか?
通常、寝ている間は脳の視床下部の抗利尿ホルモンの働きで、尿を作る量が制限されます。そのため、夜間は排尿をしなくてすみ、安眠することができます。しかし加齢に伴って抗利尿ホルモンの分泌量が減ると、寝ている間も尿が多く作られるため、起きる回数が増えてしまいます。これも老化なので、腎を補う漢方薬などで対応します。
質問5. 腎機能低下と診断されていますか?
腎臓は血中の物質を尿へ排泄し、必要な水分を血中に戻しています。高齢の方では、腎機能の低下によって、尿濃縮機能の障害が認められることが多く、尿量が増加し、尿が透明になることがあります。漢方だけの対応では難しいかもしれませんが、なかには数値が良くなる例もあるようです。
≪2. 膀胱容量の低下について≫
質問6.急に起こる、我慢できないくらいの強い尿意がありますか?
過活動膀胱が原因と考えられます。正常な膀胱は脳からの指令でコントロールされていますが、何らかの原因でコントロールを失い、少量の尿で膀胱が過剰に収縮してしまい、尿意を感じる症状です。漢方では、補腎、気の巡りを良くするなどの対応をします。
質問7.男性で、夜間頻尿、尿がなかなか出始めない、ちょろちょろしか出ない症状がありますか?
前立腺肥大が原因と考えられます。まず、病院で前立腺の検査をお勧めします。漢方で補腎、気血の巡りを良くする対応、また、サプリメントは、『ハルンデール』です。
質問8.昼間・夜間頻尿を問わず、下腹部痛(膀胱痛)・排尿痛を伴いますか?
これは、間質性膀胱炎が原因と考えられます。膀胱に原因不明の炎症があり、尿検査で異常がないことが多いです。自己免疫反応、尿中の毒性物質、疼痛に対する過敏性(神経の異常)などが原因だと考えられています。漢方は慢性炎症や免疫調節に使うものが考えられます。
≪3.睡眠障害について≫
質問9.睡眠の状態はよいですか?
特に高齢者は眠りが浅く、ちょっとしたことで目を覚ましてしまします。トイレに行きたくて起きるのか、目が覚めるからトイレに行くのか、わからないということも多いようです。漢方では、睡眠障害のタイプに応じてお薬を考えます。また、『ワタナベオイスター』や『キラリスALA』などのサプリメントで改善することもあります。
夜間頻尿の原因は様々で、心臓病や糖尿病なども夜間頻尿を引き起こします。病院での検査が必要な場合もあります。